神水だより 2021~2022年 冬
コロナ対策が当たり前の世の中になり、何かと不自由なこともありますが、今年も新作映画『ゼロ・ウェイストPLUS~持続可能な暮らし~』を発表することができました。
ひとえに皆様のおかげあってのことと感謝しております。
「神水」には、白鳥監督独自の手法にてコロナ対策の修正コードを転写してあります。皆様が心身共に健やかに過ごされることをお祈りしております。
来年も変わらぬご愛顧の程よろしくお願い申し上げます。
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1.神水の売上の一部を寄付している、「奥山保全トラスト」の水源地ツアーに参加しました
2.奥山保全トラスト「トラストだより」
3.長編映画 全7作品 <恩送り 配信>(2022年1月1日限定)
4.白鳥哲監督You Tubeライブ
5.映画『ゼロ・ウェイストPLUS」劇場公開情報
6.オンラインサロン<恩送りコミュニティ>
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1.神水の売上の一部を寄付している、「奥山保全トラスト」の水源地ツアーに参加しました
下記の記事は、OFFICE TETSU SHIRATORIがお送りしている
<メルマガ>および<ブログ>にて配信したものです。
「白い鳥からのお便り 33」【2021年12月28日配信】
皆さん、こんにちは。
白鳥哲です。
2021年7月に熱海で起きた土石流災害は記憶に新しいことと思います。
亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
そして、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
土砂災害は年々増えています。
昨年の令和2年には、46都道府県で1,319件の土砂災害が発生し、
平均発生件数(S57-R1)の約1.2倍。
地すべりの発生件数(117件)が、
直近10年(H22-R1)の平均発生件数を上回っています。
なぜ、これだけの土砂災害が起きているのでしょうか?
それぞれケースによって異なりますが、
大きく二つの理由があると考えています。
1.戦後、林野庁が進めた拡大造林政策によって、
日本全国の森林に杉、ヒノキ、カラマツなどの針葉樹を植えたにもかかわらず、
安い外材が入ってくるとそれに押され、
管理が行き届かず放置林となって森林の保水力がなくなり、
がけ崩れしやすくなった。
2.3・11東日本大震災震以降、固定価格買取制度によって
大規模太陽光発電メガソーラーなど「再生可能エネルギー」が
儲かるビジネスとなったために国内外の投資家が巨額の利益を狙って、
安価に手に入りやすい森を購入し、大規模伐採による森林破壊をしていること。
1番目の理由についてはこれまでもブログや「白い鳥からのお便り」で
お伝えしましたが、
杉、ヒノキなどの人工林が放置され光が入らなくなった森は、
下草が生えづらくなります。
針葉樹林は落葉しませんので、それを食べる微生物が少なく土の力が弱くなります。
さらに、地表土が雨で流され根が裸になると保水する力がなくなり、
生き物たちのいない「緑の砂漠」状態となった森は、
崩れやすくなってしまうのです。
今日は2番目の理由についてお話したいと思います。
東日本大震災以降、
自然エネルギーに移行できるように作られた政策が
「固定価格買取制度」です。
大規模太陽光発電(メガソーラー)が生み出す
エネルギーは二酸化炭素が排出されないという理由から
生産量の全てを固定価格で利益化することができます。
そこに目をつけたのが海外を中心とした投資家たちです。
比較的安価に手に入る奥山でメガソーラーを作れば経費が
安く簡単に利益が得られるので、国内外の投資家が殺到しているのです。
本来、こうした施設は、沢山の電力を使用する地域に作るべきものです。
水源地である奥山を破壊することは、
山の保水力を無くし災害に対して無防備な事態を招くことになってしまいます。
これは、お金のためにいのちを売るようなものです。
今回、この実態について、考える機会をいただきました。
11月7日、地球蘇生プロジェクトで応援している
公益財団法人奥山保全トラストのトラスト地を巡るツアーに参加してきました。
奥山保全トラストは、水源地となる奥山を購入し、
天然林に再生できるように森を管理している公益財団法人です。
現在、全国に19か所あるトラスト地で奥山保全を進めているナショナルトラスト組織です。
19か所のトラスト地の中で、2006年に購入し294haもの広大な森林が
保全されているのが、今回訪ねた静岡県の「佐久間トラスト地」です。
ここは、天竜川にそそぐ水源であり、購入して以降、
地元の森林組合の協力も得て
天然の森に戻す広葉樹林化を進めてきました。
今回のツアーで、最初に訪れたのがトラスト地の南側に位置する森です。
人工林だったところを自然林に戻している場所でした。
周辺に広がっている人工林とは違い
光が差し、栗の木が生え、
鳥たちが集まり自然豊かな光景が広がっていました。
その美しい光景に感じ入りました。
森も蘇るのだ・・・。
ここで天然林に戻す作業をされている
ボランティアの志村さんがこう話されました。
「一日多いときで18本、少ないときで3本。
この10年で900本以上の木々を間伐して
きました。」
木々を間伐することで太陽光が入る森となります。
そうすることで下草が生え、
落葉樹が落とした葉っぱに微生物が集まり、
それを食べる昆虫が増えだし、昆虫を食べる小動物、
鳥などが集まり生物が多様な森になってきたのです。
さらに志村さんはこう話されました。
「鳥も鹿も、もぐらでさえも役割があります。
もぐらは嫌われますが、彼らが土を掘り起こすことで土が混ざり合い、
微生物が落ち葉を分解することで腐葉土が出来るのです。
だから、“もぐら叩き”として嫌うのではなく、
全てのいのちを尊ぶ教育が必要なのです」
深く共感しました。
その後、もう一人のボランティアの山路さんが、
すぐ脇の森で木を間伐する様子を見せてくださいました。
倒した木が他の木や植物に邪魔にならないようにするには
どうすればよいか?
そのことを想定して、木を切ります。
チェーンソーを木の根元に入れ、次に反対側にも入れた後、
くさびを打ち込みます。
すると、しばらくして狙った場所に正確に倒れていきました。
すごい技術だな、
と感嘆しました。
こうして間伐すると太陽光が地面に入り下草が生え始めます。
太陽が降り注ぎ生き物たちが豊かになるのです。
森の中央に自生した栗の木が一本生えていました。
その栗の実を食べにリスたちが集まり、
そのリスを捕食する狐やテンなどが集まり多様性を取り戻しているのです。
前述のボランティアの志村さんは、
森を蘇らせたい想いでこの活動を10年間やり続けてきています。
感動しました。
その後、訪れたのが、
自動車で10分ほど離れた場所にあるトラスト地でした。
すぐ脇が、建設中のメガソーラーの場所でした。
大規模に森林伐採がされていて
地面は土がむき出しになり、伐採された木々が地面を覆い尽くしていました。
愕然としました。
天竜川の水源地でもあるこの土地がこれだけの規模で伐採されると
大雨が降れば、土石流となる可能性は高くなるでしょう。
森林が大量に伐採された山は、水を貯えるどころか、
土石流を起こし、災害から身を守ることができなくなります。
単純に
「自然エネルギーを作ればよい」
「ビジネスにして儲ければよい」
というだけでは片付かない問題が起きるのです。
エネルギーは地産地消でその土地の自然に
負荷をかけないものを目指す必要があります。
その伐採現場から十分ほど登山をしていきました。
そこが佐久間トラスト地になります。
その自然林の様子は、
これまでの光景とは全く違って
赤、黄色と、美しく紅葉していました。
感動しました。
「日本の紅葉は黄色と赤色など色とりどり
なのですがヨーロッパや北米などでは黄色だけです。
なぜだと思いますか?」
ガイドをしてくださった日本熊森協会の水見さんがこのように話されました。
「太陽の力をより浴びると赤色に染まります。
アントシアニンが出るからです。
でも太陽の力が弱いと黄色になります。」
水見さんのお話を聞きながら
森が「太陽」と「水」によって生かされているのを感じました。
木々もいのちであり
その木々たちも太陽や水によって生かされている。
すべてのいのちに役割があって、
壮大なシンフォニーを奏でているのです。
その後、
立ち枯れたミズナラがいくつか見えました。
これは、どこの自然林でも見られるようなっている現象で、
昨年のツアーでも目撃していました。
ミズナラが立ち枯れている理由に
「カシノナガキクイムシ」という虫が繁殖することが挙げられるのですが、
根本的な原因は、
人間の活動による温暖化が原因とも言われています。
そして、山が貯えている水も関係しているようなのです。
ミズナラは水を吸い上げるスピードが
速く多くの水を貯えることができません。
吸い上げる山の水が不足すると水分を得ることが出来なくなり、
乾燥し虫が繁殖しやすくなるのです。
立ち枯れの理由の根本原因に、
山が貯えている水量が減っていることが関係しているのです。
ここでもまた世界で進む水不足の現状を目の当たりにしたのでした。
その後、
野生動物の生態調査のためのカメラの設置場所まで歩いていきました。
ガイドの水見さんと共に撮影された映像を確認させていただいたのですが
動物の動きに反応して録画したそのカメラに
イノシシ、シカ、
そして、なんと、熊が映っていたのです。
水見さんの話では
今、熊は滅多に映らないと仰っていました。
映った熊の背中をみて自然林を守る熊たちの存在に想いを馳せました。
熊は、木の実など二百種類ものたべものを食し、
彼らがいることで自然林の生態系のバランスが維持されます。
「熊」と聞くと「襲われる 怖い存在」とイメージされることが多いと思います。
実際、熊は小心で襲う性質ではなく、
人間のことが怖くなって必死に突進してくるのです。
ちゃんと森で声を発して、人間がいることを伝えると、
熊の方から避けていくのです。
水見さんに熊と遭遇した場合の対処方法を教えていただきました。
大勢で熊と出会った場合は
横並びで手をつなぎ上に大きく広げること。
すると、熊は後ずさりします。
万が一、単独で熊と出会った場合は
後ろに倒れて熊と同じ視点になり後頭部を
荷物で守る姿勢になるのが良いと聞きました。
何よりも、熊に対する「敬意」が大切なのです。
バクテリア、細菌、根粒菌、センチコガネなどの昆虫、
リスなどの小動物、キツネ、熊・・・。
すべてのいのちに役割があり、
それぞれが繋がり合って生態系が維持され、
私たち人間も生かされている。
すべてのいのちに対する敬意・・・そのことに目覚める時を迎えています。
今を生きる人々が、
地球の気候変動を止められる最後の世代と言われている今。
何が出来るのでしょうか?
自問しながら帰路に着きました。
地球蘇生プロジェクトでは、
水源地保護のために
「神水」の売り上げの一部を奥山保全トラストに基金しています。
これからもこの活動を応援していこうと新たに思いました。
皆さまにも、ご協力いただけたら幸いです。
奥山保全トラスト
http://okuyamatrust.org/
愛と感謝を込めて
白鳥哲
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参考
「水源の山は今」
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2.奥山保全トラスト「トラストだより」
奥山保全トラストより「トラストだより」が届きました。
「トラストだより」のバックアップは下記にてご覧いただけます。
集合写真の後列左から4人目が白鳥監督です。
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3.長編映画 全7作品 <恩送り 配信>(2022年1月1日限定)
映画を観て受け取った何かを社会へと送っていただくことで、世に正の連鎖反応を起こしたいと願い、長編映画7作品の<恩送り配信>を行います。
鑑賞料は監督からの「ギフト」という形での無料(恩送り)公開となります。
どうぞご覧ください。
視聴可能期間:2022年1月1日 0:00 ~ 23:59
<恩送り公開>の詳細は
地球蘇生プロジェクトの公式サイト 【恩送り】ページ<#恩送りの実践>に 掲載してあります。
【恩送り】ページ↓
https://earthianalliance.com/project-onokuri/
ご自宅にいながら、パソコンやスマホなどで映画視聴ができます。
期間限定(2022年1月1日のみ)となりますので、それ以外でご覧になる場合は、<Vimeoオンデマンド>をご利用ください。
<Vimeoオンデマンド>(有料)▶
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4.白鳥哲監督You Tubeライブ
今年からスタートさせた【YouTubeライブ<すべてはきっとうまくいく>】ですが、おかげ様で 23回と回を重ねることができました。
長編映画7作品をご覧になる際のパスワードは、2022年1月1日午前0時~のYouTubeライブで発表されます。
YouTubeへのチャンネル登録をお願いいたします!!
https://www.youtube.com/user/shiratoritetsu/featured
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5.映画『ゼロ・ウェイストPLUS」劇場公開情報
2021年9月から劇場ロードショーがスタートした新作映画『ゼロ・ウェイストPLUS~持続可能な暮らし~』が映画館で再上映されます!
監督の舞台挨拶も予定されていますので、どうぞ劇場へお越しくださいませ!!
<東京> K’sシネマ 1/15(土)~
※初日 監督舞台挨拶あり
https://www.ks-cinema.com/
<長野> 長野相生座・ロキシー 1/21(金)~
※1/22(土) 監督舞台挨拶あり
http://www.naganoaioiza.com/
<長野> 東座 1/22(土)~
※1/23(日) 監督舞台挨拶あり
http://www.fromeastcinema.com/
<大阪> シアターセブン 2/5(土)~
※2/5(土)・6(日) 監督トークショーあり
https://www.theater-seven.com/
■『ゼロ・ウェイストPLUS』公式ホームページ
https://earthianalliance.com/zerowaste/
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6.オンラインサロン<恩送りコミュニティ>
今年は2月にスタートしたインターネットサロン<恩送りコミュニティ>に明け暮れた1年でした。
来年も、<恩送りコミュニティ>の皆さんと、ごみ拾い(福拾い)をはじめ、いろいろな活動を予定しています。
☆ 参加費:恩送り!
☆ 方法:zoom
☆ 有志の方は、どなたでも参加可能!
お気軽にご参加ください。
【初めての方はご覧ください】▶
【オンラインサロン開催記録】▶
【イベント開催記録】▶
【恩送りコミュニティ事務局会議記録】▶
【監督メッセージ】▶
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どうぞよいお年をお迎えくださいませ。
2021年12月吉日
. 年末年始の営業
2021年12月28日(火)から 2022年1月5日(水)までお休みをいただきます。
お電話での対応は
年内: ~2021年12月27日(月)15時
年明け: 2022年1月6日(木)10時~
となります。
よろしくお願いいたします。
株式会社 OFFICE TETSU SHIRATORI地球蘇生プロジェクト 事務局
253-0053 神奈川県茅ヶ崎市東海岸北2-9-48
電話 0467-87-6731(月火木金10~15時)
FAX 0467-87-6732